【コラム】最下位に転落した韓国企業の危機(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.04 07:52
このように冗長に説明するのは2つのことを言いたいからだ。一つは、家計の負債も問題だが、企業の負債がさらに深刻だという点だ。経済危機といえばいつも指摘されるのが家計の負債だ。間違ってはいない。3月末現在、1100兆ウォン近いという。しかしよく考えてみよう。家計負債の本当の問題は低所得層の負債だ。所得で元利金の償還が難しい人たちだ。しかし低所得層(1分位階層)の負債は家計の負債全体の5%にもならない(2013年末基準)。さらに家計全体的にも所得の20%程度のみ元金と利子を返済するのに使う。これと比較すると、企業の負債はさらに深刻だ。急いで構造改革をするべき企業の負債は60兆ウォンを超える。
さらに企業負債は経済活力と直結するという点だ。企業は成長動力だ。企業が危機なら、経済が危機を迎える理由だ。国民の不安感と士気も企業の活力と密接な関係がある。青年失業、二極化、高齢者の貧困、税収不足など慢性的な問題も同じだ。もし無限疾走を繰り返すグーグルとアマゾン、アップルのような企業が我々にあったとすれば。良い職場は大きく増え、税収の心配はしなくてよかったはずだ。しかし我々は今、他人をうらやましく感じている状況だ。突破口のモメンタムを探せなかったからだ。