【コラム】分断70年が恥ずかしくないのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.27 13:42
新義州(シンウィジュ)の穀倉地帯である黄金坪の野原が、鉄製フェンスの向こう側から目に入ってきた。中国の作業員たちは私には目もくれず正門を行き来していた。黄金坪は鴨緑江(アムノッカン)河口の北朝鮮領の島だったが、長年の堆積で中国の丹東(タントン)側とくっついて陸地になった。北朝鮮と中国が経済特区として共同開発することにして2011年6月に着工式を行った。韓国の人にとっては禁断の大地であり、私はほんのわずかな土地にも足跡を残すことができなかった。分断70年、南北の断絶は北朝鮮・中国の国境でも現在進行形だ。
忘れられた軍服務時代の記憶が、伸びをして目覚める。私たちは「人間フクロウ」だった。昼間は寝て、夜になればM16小銃と数百発の小銃、防弾服で完全武装して南方限界線を越えていった。誰彼と区分する境界線のない非武装地帯が待っていた。対人地雷が敷かれた山や野原を捜索した後、潜伏して夜通し敵の出没を警戒した。