【コラム】ケリー米国務長官の訪韓が残したもの(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.25 14:23
ジョン・ケリー米国務長官の訪韓でサプライズはなかった。北朝鮮問題と米韓同盟という核心事案に関し、ケリー長官はただ「戦略的忍耐(strategic patience)」政策を再確認した。しかし北朝鮮で展開されていること、朴槿恵(パク・クネ)大統領の最近の発言、中国の対北朝鮮立場などを総合してみると、一つ予想可能だ。韓半島(朝鮮半島)状況が悪化するということだ。
米国の対北朝鮮政策は3つの要素で構成される。時々誤って理解されている要素だ。米国は2005年9月の共同声明に立脚し、6カ国協議に復帰するという意思を繰り返し表明した。6カ国協議は2008年に中断したが、共同声明自体は重要な転換点を用意した。北朝鮮の核廃棄に対する反対給付として米朝修交、平和協定締結、経済支援を北朝鮮に提供する「グランドバーゲン(grand bargain)」を設定したのだ。