出口見つからぬ韓日関係改善すれば米中に挟まれた韓国の活動空間も広がる(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.05.18 10:46
韓日関係悪化は経済的な面でも非常に否定的だ。単純に投資と観光客の縮小程度ではなく、地域秩序の次元から韓国の行動半径を制約しているためだ。現在の勢力図を見れば米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)がリードしており、中国が東アジア地域包括的経済連携(RCEP)と韓日中自由貿易協定(FTA)などで反撃する様相だ。韓国はTPPに参加すると同時にRCEPと韓日中FTA交渉を進展させることにより2つのネットワークが今後統合されるよう中堅国の仲介者役を遂行しようとしている。しかし韓日関係の悪化はこうした試みを困難にさせている。日中間の仲介者役を遂行できないよう妨げているためだ。
事実韓国と日本は悪くなることはできない関係だ。安保だけでなく経済的にも多様で深い利益を共有しており、文化的にも親しみがあり緊密に過ごすほかはない。歴史的に見ても過去史のさまざまな問題で時には顔は真っ赤にしたが復原力もやはり強い。現在最悪の関係になっているというがわずか3年間に起きたことであり、今後どうするかにより急速に回復することもできる。