韓国野党元代表、政界復帰求める支持者を避け“家出”
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.05.17 11:54
全羅南道康津郡(チョンラナムド・カンジングン)の万徳山(マンドクサン)中腹にある白蓮寺(ペクリョンサ)。寺の裏から続く急な坂道を15分ほど上がると5坪ほどのみすぼらしい家が見えた。昨年7月に政界引退を宣言した孫鶴圭(ソン・ハッキュ)元新政治民主連合常任顧問が10カ月にわたり蟄居している所だ。土で壁を作りその上にスレートぶきの屋根をのせた家で、門の前には孫氏夫妻の履き物がそろえて置かれていた。
15日午後3時、普段通りなら昼の供養を終えて家にいる時間だが、門は堅く閉ざされていた。「先生の日」を迎え、昔の弟子が置いて行った花かごだけが庭に置かれていた。まともな水道設備もなく、かろうじて電気だけ引いて使う水準だった。孫氏がお茶を飲むという縁側からは海が見渡せた。1人の僧侶が近づき、「外でどんなことがあって最近はこんな土壁の家を求める人が多いのか。ここで待っていても会うのは難しいだろう」と話した。支持者や記者が相次いで訪れるためこの日朝に行き先を告げずに家を出たということだ。