【社説】思い切った投資促進だけがウォン・円レートを解決する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.13 10:49
韓国政府が海外投資活性化のための総合対策を準備しているという。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官は数日前、「経常黒字が続いているため、外国の株式や外国企業のM&A(企業の合併・買収)などを通じて海外投資を促進しようとする」と述べた。これを受け、企画財政部は規制緩和や税制インセンティブを含む総合的な海外投資活性化対策を来月発表する予定だという。
政府が海外投資促進策を出す最も大きな理由は為替レートのためだ。経常収支が37カ月連続で黒字となり、韓国ウォンが値上がりしている。ウォン高ドル安は3月に1ドル=1136ウォンまで進んだ。その後は値を戻し、4月末には1ドル=1060ウォン台となった。ここ数日間は1090ウォン台を回復したが、ウォン高基調が変わったとは考えにくい。ウォン高円安はさらに深刻だ。円安を誘導するアベノミクスの影響でウォン・円為替レートは7年ぶりに100円=900ウォンを割った。昨日は100円=910ウォン台まで値を戻したが、また900ウォンを割るのは時間の問題という見方が多い。