【時視各角】親日派から致命傷を受けた安倍首相(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.12 08:38
韓国人なら誰もが7日に発表された世界歴史学者187人の共同声明を歓迎したはずだ。安倍晋三首相の軍慰安婦歪曲を批判する頼もしい友軍ができたということだ。東京特派員を務めた筆者の経験からみて、一方で驚き、別の一方では恥ずかしかった。共同声明に署名した教授の性向が概ね分かるからだ。署名教授も声明の2番目の文章で「我々の多くの人にとって日本は研究対象だけでなく第2の故郷」とし、自ら親日学者であることを告白している。
もちろん署名学者は多様だ。『昭和天皇』でピューリッツァ賞を受けたハーバート・ビックスもその一人だ。彼は「戦争に実際に加担した行動派君主だった裕仁天皇を断罪しないのが歴史歪曲の始まり」という立場だ。高校時代に町内の図書館で旧日本軍慰安婦の本を読んだビックスはハーバード大で日本史を専攻し、その道一筋だった。ビックスは「自ら過去の歴史を反省した国はほとんどなく、ドイツは例外的な事例にすぎない」と指摘する。西ドイツの政治家はフランスとナチスを激しく批判した東ドイツを意識しなければならなかったし、過去の歴史を反省するほど国内外の政治的地位が上がる事実を悟ったためナチスと断絶したと分析している。しかしビックスは日本の自発的な反省の可能性には懐疑的だ。