【社説】残念だが、公務員年金改革案は通過が利益=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.09 13:07
公務員年金改革のこう着状態が解けない。与野党は6日、本会議で処理できず、対立状態が続いている。こうした状態が続けば、11日に臨時国会を開いても意味がない。公務員年金法改革案をまた処理できなければ、次は可能性がさらに低下する。秋の通常国会は国政監査と来年度予算案の処理に追われる。法案は後まわしにされる。年金改革のような論争が多い法案はいうまでもない。そうなれば来年の総選挙、2017年大統領選挙へとつながり、公務員年金改革は長期漂流する。2007年の国民年金改革がそうだった。2003年に始めたが法案が廃棄され、否決され、そのような過程を経験しながら4年かかった。
その間、我々は公務員年金法改革案について不足点が多いと指摘してきた。与野党が公務員団体に振り回され、50点にもならない案を出した。「半分の改革」であるのは間違いない。それでもこれを捨てて原点から始めようという主張はあまりにも非現実的な理想論だ。そのようにして強力な改革案が出てくるのならよい。しかし可能性はゼロに近い。再議論の主張が出てくる瞬間、状況が変わるだろう。それよりも333兆ウォン(約36兆円)の財政節減でもするのがよい。まずは一歩踏み出してから後のことを考えようということだ。その場合、「国民年金所得代替率50%」条項を解決しなければいけない。議論を始める前に目標から釘を刺すことはできない。「50%線になるよう努力する」程度で双方が妥協する必要がある。