「6月の朴大統領訪米、外交的孤立を突破する機会に」(3)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.05.04 10:54
――国際外交舞台での立ち位置が狭くなる朴槿恵(パク・クネ)政権に注文したいことは。
▽ソ・ジョンゴン=朴大統領は任期の半分を過ぎる時点を迎えている。政府が危機意識を痛感しなければならない。ともすると朴大統領は退任後に南北関係と韓日関係を断絶させた大統領と評価されるかもしれない。朴大統領は6月に米国を訪問する予定だ。訪米は韓国の大統領が国際政治で最もスポットを浴びられる舞台だ。これを効果的に活用できる戦略と大きなビジョンが必要だ。例えば「日本は過ちを犯したがこれ以上謝罪に執着しない」「北朝鮮に対しても北朝鮮制裁のための5・24措置に固執せず進んでいく」などの積極的な外交を展開しなければならない。より適切な表現とタイミングを研究し来月の訪米を良い機会に活用するよう望む。特に北朝鮮と関連しては72年のリチャード・ニクソン元米大統領の中国訪問が良い事例になるだろう。ニクソン大統領が徹底した反共主義者だったために逆説的に中国との関係改善が可能だったという評価がある。だれも彼の思想的指向を疑わないので積極的な外交を展開することができたということだ。朴大統領もこれと類似した外交を展開できるはずだ。