【社説】安倍首相は歴史の時計の針を逆に回すつもりか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.23 08:17
我々は昨日、インドネシア・ジャカルタで開催されたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議で、安倍晋三首相がどんな話をするかに注目した。演説で安倍首相は第2次世界大戦に対する「深い反省」という表現を使いながらも、「植民地支配と侵略」「お詫び」という言葉は口にしなかった。1955年のバンドン会議で採択された10原則のうち「武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立をおかさない」 「国際紛争は平和的手段によって解決する」という2原則を強調し、「日本は先の大戦の深い反省とともに、いかなる時でも守り抜くことを誓った」と述べただけだ。大失望だ。
10年前に同じ場所で小泉純一郎首相は「植民地支配と侵略」に対する「痛切な反省」と「心からのお詫び」という表現を使った後、同年8月の終戦60周年談話(小泉談話)にそのまま盛り込んだ。20年前の村山談話で使われた表現だ。安倍首相の歴史の時計は逆に回るという言葉が出てこなければ、むしろおかしい。