【取材日記】中国人の韓国観光、このままではいけない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.15 10:16
中国人は韓国観光が好きだろうか。昨年、韓国を訪れた游客(中国人観光客)の数が600万人を超えて歴代最高を記録したので「そうだ」とみることができる。遊客は現代(ヒョンデ)自動車の乗用車70万台の輸出に匹敵する生産誘発効果(18兆6000億ウォン)を出した。流通業界で「遊客のおかげで暮らせる」という話が出るのも分かる。
問題は、遊客の韓国愛がいつでも冷める可能性があることだ。最近、韓国文化観光研究院の調査によれば遊客の韓国満足度は16カ国中で14位と最下位レベルだった。再訪問率も25.7%にとどまった。韓国を訪れる遊客は増えているのに満足度はぐんと落ちるこうした矛盾、原因は何だろうか。
米国最大の旅行情報企業「トラベルズー(Travelzoo)」によれば今年、遊客が最も求めている旅行キーワードは「深度遊」すなわち「ヒーリング」だ。最も行きたい国の2~4位は米国(31.4%)、ニュージーランド(26.8%)、豪州(25.6%)。驚くことに1位は領土紛争など中国の反日感情にもかかわらず39.6%を獲得した日本だった。円安で旅行費が安いという影響もあるだろうが、為替レートのおかげだけではない。すでに日本はビザ要件の緩和と免税店追加設置など遊客誘致に総力を挙げている。何よりも寿司や旅館など日本文化の特徴を浮上させて質で勝負しているのが遊客の好奇心を刺激した。中国人の旅行文化が変わりつつあるのを見抜いていたのだ。