「ミョンジャが日本軍に体を売ってきた」…政府の慰安婦教材に批判の声=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.14 07:55
国会教育文化体育観光委員会所属の韓善教(ハン・ソンギョ)議員(セヌリ党)は最近、女性家族部・教育部が制作した「日本軍慰安婦を正しく知る」教材を見て驚いた。教材に含まれている「慰安所での生活そして帰郷」という映像の内容のためだ。日帝に強制動員されたミョンジャという名前の少女がさまざまな苦難にあって故郷に戻ったが、故郷の住民は「話を聞いたか。ミョンジャは3年間、日本軍に体を売ってきたそうだ」とこそこそ話す場面が登場する。韓議員は「解放後に帰郷した少女に『体を売ってきた』と話す資料で、生徒に何の教育的効果を期待するのか分からない」と述べた。
政府が日本政府の歴史歪曲に対応するという趣旨で制作している小中高生用教育教材に不適切な内容が含まれていることが分かった。この教材は小中高生別ワークブックと映像・パワーポイントなど教師用の資料で構成されている。現在教育部が監修中であり、早ければ今月中旬にも全国の小中高校に配布される予定だ。
女子家族部などがまとめた教師用授業指導案によると、問題の映像は教師が中高生はもちろん、小学5、6年にも見せるという。配布前に映像を見た小学生の保護者キム・ジヨンさん(38、ソウル瑞草区)は「大人は当時の被害女性が偏見に苦しんだということが分かるが、初めて内容に接する小学生がそのような表現を聞けばむしろ混乱しそうだ。趣旨は良くても慎重に制作するべきではないだろうか」と指摘した。イ・ヒョンヘ韓国男女平等教育振興院教授も「実際にそのような言葉が行き来したかもしれないが、その事実を知らない生徒は『体を売る』という表現のためにむしろ否定的な認識を抱くかもしれない」と述べた。