元慶南企業会長が自殺…資源不正捜査、岐路に=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.10 13:29
李明博(イ・ミョンバク)政権時に推進された海外資源開発事業と関連して検察の捜査を受けていたソン・ワンジョン元慶南(キョンナム)企業会長(64)が9日、遺体で発見された。この日午前10時半にはソン元会長拘束の有無を決める裁判所の令状実質審査が予定されていた。ソウル警察庁はこの日午後3時32分ごろ、ソウル北漢山(プッカンサン)の兄弟峰を捜索していた捜索隊がキップ売場から300メートル余り離れた木で首をくくって亡くなっていたソン元会長を発見したと明らかにした。ソウル警察庁のアン・ドンヒョン科学捜査係長は「キップ売場付近はソン元会長がしばしば通っていた登山路」として「発見当時ソン元会長は高さ2メートルの木の枝にネクタイで首をくくった状態だった」と話した。警察は彼が自ら命を絶ったとみている。ソン元会長はこの日午前5時すぎ、ソウル江南区清潭洞(カンナムグ・チョンダムドン)の自宅に遺書を残して行方不明になっていた。遺書には「私は潔白だ。検察捜査に関してはくやしい思いだ。潔白を明らかにするために自殺する」という内容が含まれていたという。
これに先立ちソウル中央地検特捜1部は6日、800億ウォン台の融資金の偽造融資と9500億ウォン台の粉飾会計を通じて250億ウォンほどの秘密資金を作った疑惑(横領・詐欺など)でソン元会長に対し事前拘束令状を請求した。核心容疑者が死亡し、検察の資源開発不正捜査にとって支障が出るのは不可避となった。捜査のやり方の適切性の可否も議論になる展望だ。これに対して検察は「捜査を受けていた中で不幸なことが発生し残念に思う」としつつも「資源開発不正は国民的関心事が大きい事案なので、揺らぐことなく捜査を継続していく」と話した。