韓国、イスラム国占領のガス田で3538億ウォン損失か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.04 11:50
韓国ガス公社が李明博(イ・ミョンバク)政権当時に投資したイラクのガス田が、スンニー派武装団体「イスラム国(IS)」に占領されて事業が中断したが、未払い金を含む2兆9249億ウォン(約3200億円)を追加で投資する必要があることが3日、監査院の監査で明らかになった。
すでに投資された3538億ウォンの回収も不透明だ。ガス公社はガス田の株式の一部を3700億ウォンで売却することを推進中だが、イスラム国の紛争地域のガス田が売却される可能性はほとんどない。米国など国際同盟軍の空襲が続いているうえ、イスラム国の勢力がすぐに弱まる見込みもないからだ。
キム・ヨンホ監査院事務総長はこの日の記者懇談会で、「(アッカスガス田を含め)2003年から推進された116件の海外資源開発事業のうち31兆4000億ウォンが投資され、今後も34兆3000億ウォンの投資が必要となるが、投資金の回収は不透明だ」と述べた。続いて「一部の工事は社長個人の任期内の成果目標達成のために無理に事業が推進された」と話した。