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家計負債を安心させられなかった「安心融資」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.01 15:03
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「新規の融資は安心転換融資には該当しないでしょう?」。安心転換融資の販売1週間目。銀行の窓口ではいまだにこうした質問が一日に何度も投げかけられる。減らない新規貸出者のためだ。

韓国政府が家計負債を減らすとして安心転換融資の販売に乗り出したが、これと関係なく住宅を担保に新しくお金を借りる人が多いことが分かった。住宅担保融資の販売スピードが依然としてはやい。新韓銀行は安心転換融資の販売が始まった先月24日から1週間で住宅担保融資取り扱い額が2802億ウォン(約305億円)増えたと31日に明らかにした。直前2週間の増加額2864億ウォン(先月10日~16日)、2944億ウォン(先月17日~23日)とほとんど差がない。この銀行の住宅担保融資残額は昨年末の53兆9865億ウォンから3月末は55兆9315億ウォンと今年に入り3カ月間で2兆ウォン近く増えた。1月までは1週間に1100億~1300億ウォンずつ増えて2月中旬から週あたりの増加額が2000億ウォン台を上回り始め、最近では1週間に3000億ウォン近く増加している。

 
ほかの銀行も同じだ。新韓、国民、ウリィ、ハナ、外国為替、農協、企業など7つの都市銀行の住宅担保融資の全体残額は昨年末の316兆4539億ウォンから3月末は323兆5061億ウォンと今年に入り3カ月間で7兆ウォン超に急増した。昨年1月~3月の住宅融資増加額(1兆9846億ウォン)の3倍を超える数値だ。銀行別には適格融資の流動化を実施した国民銀行と固定金利融資特版を終了したばかりの農協銀行を除き5つの銀行がそれぞれ7000億ウォン~2億ウォン余りずつ住宅担保融資をさらに貸し出した。残額が昨年末の61兆4023億ウォンから3月末は63兆6326億ウォンへと2兆2303億ウォン増加したウリィ銀行が最も多く増えた。

家計負債は最近になって急増傾向を見せている。金融監督院は2月末の家計融資残額が522兆ウォンと1カ月前より3兆4000億ウォン増えたと31日明らかにした。住宅担保融資にチョンセ(一定額の保証金を家主に預ける住宅賃貸)融資、信用融資など家計が負った融資額全体を加えた数値だ。増加幅が直前月(4000億ウォン)に比べて8.5倍も急増した。歴代2月の家計融資増加額で問い詰めれば2002年(5兆8000億ウォン)以降13年ぶりの最高値だ。金融監督院は低金利と住宅取引の好調傾向を増加原因として挙げた。チョンセ物件の品薄現象と分譲価格上限制廃止などが重なりながら、この機会に融資を受けて家を買おうとする消費者が増えたという分析だ。

金融圏では安心転換融資だけで家計負債の雷管を除去するには力不足だという分析が支配的だ。家計負債の総量自体が急増する上に、「史上初の最低金利」を見て突然乗り換えた安心転換融資加入者が元金を着実に返していけるかどうかも未知数であるためだ。政府が安心転換融資の第1次分(20兆ウォン)の1万人を分析した結果、平均所得は年4100万ウォン、平均DTI(総負債償還比率)は28.8%だった。年収4100万ウォンの人が23年間(平均満期)、返済のために年1180万ウォンずつを着実に払わなければならないという話だ。安心転換融資第2次分の初日(先月30日)実績は2万2000件余り、販売額2兆2000億ウォンを記録した。第1次分の半分程度のスピードだ。

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