【コラム】朴泰桓、嫌われることを恐れるべきでない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.31 14:23
米メジャーリーグのシンシナティ・ レッズのホーム球場「グレート・アメリカン・ボールパーク」の正門には名捕手ジョニー・ベンチの銅像がある。オハイオ川を見下ろす美しい野球場の永遠の守護神のように感じられた。2月中旬に冷たい風が吹く日、米中部都市シンシナティで開催された「全米スポーツフォーラム(NSF)」のプログラムの一環としてレッズ球団を訪問した。コンテンツマーケティングのような討論も充実していたが、球場の入口に設置された歴史館も印象的だった。1881年の創立から100年以上もシンシナティを守ってきたレッズの歴史館は数多くのスターとストーリーで満たされていた。由緒ある空間の正面に“打撃王”ピート・ ローズ(74)の写真と14番が刻まれた彼のジャージが飾られていた。2つの階の歴史館の片方の壁には野球ボール4256球が飾られていた。4256はピート・ ローズが保有するメジャーリーグ個人通算最多安打を象徴する。大記録に劣らず現役時代に“チャーリー・ハッスル”と呼ばれた彼の熱情的なプレーは、時間が経過してもシンシナティ地域のファンとレッズの歴史の重要な部分ということを感じさせた。
しかし彼は野球史に不名誉を抱かせた人物でもある。レッズ監督時代に自分のチームの試合で賭け事をしたことが発覚し、1989年にメジャーリーグから永久除名され、殿堂入りの資格も剥奪された。追放から26年目の彼は最近、メジャーリーグのコミッショナーに赦免を公式要請した。