【時視各角】サムスン電子が鉢巻を締め直すのは…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.18 10:17
大企業の反対論理はいつも同じだ。「賃金引き上げにより輸出単価競争で押されれば雇用も減り消費も萎縮する」。韓国の大企業は輸出主導型経済から抜け出すつもりがないという話だ。サムスン電子のような先端企業も業績低調でベルトからきつく引き締める“輸出の担い手”的な発想しかできないのが韓国企業の現状だ。
企業の立場は理解できないものではない。韓国の人口5000万人ではひとまず市場規模にならない。人口が多い日本や中国とは事情が違う。輸出大企業規模から見れば、韓国の消費市場がいくら活況でも大した効果はないのが事実だ。また、内需はディテールなサービスがカギだが、「コンテナ販売」をしてきた韓国企業の体質にはよく合わない。