【コラム】韓国芸能番組の世界化の道(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.03.10 12:12
先月、中国に出張に行った時のことだった。テレビチャンネルを回していたら韓国芸能番組をリメークした中国版『1泊2日』『ランニングマン』『私は歌手だ』などのプログラムが放映されていた。このうち韓国の代表的な週末芸能番組『1泊2日』と『ランニングマン』を模倣したプログラムは中国でも爆発的な人気を呼んでいた。
韓国ドラマと大衆歌謡(K-POP)に続き芸能番組まで、それこそ韓流全盛時代が中国で繰り広げられていた。いったい韓国芸能番組のどんな点が中国人の心をとらえたのだろうか。
中国で芸能番組が放映されてからせいぜい20年ちょっとだ。1980年代には1年に1回放映される『春節聯歓会』という正月プログラムが唯一の芸能番組だった。特に江沢民元中国国家主席が「新聞・テレビ・ラジオのような大衆メディアは共産党や政府、人民のスポークスマン」だと明らかにして以降、中国の放送はイデオロギー的統制を受けていた。もちろん芸能も例外ではなかった。