【社説】中国の成長率急落の可能性、韓国は備えているか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.06 12:54
中国政府が今年の経済成長率の目標値を7%と提示した。24年ぶりの最低値だった昨年(7.4%)よりも低い。中国の高成長時代が終わったことを改めて確認することになる。
中国の成長率は2007年までは10%を超えていたが、その後2010年(10.4%)をのぞけば下落傾向が続いている。昨年の成長率も目標値(7.5%)に及ばなかった。習近平国家主席や李克強首相ら指導部は、かつてのような高成長はもはや可能でないだけでなく、この程度の中速成長だけでも充分だということを熱心に強調する。もちろん外部の視線は全く違う。成長率の低下が深刻だということだ。中国の中央銀行である人民銀行が昨年11月に続き先月28日に基準金利を追加で引き下げたのもその傍証だという指摘だ。近い将来、追加の金利引き下げがあるだろうという観測も出てくる。
中国経済の長期展望もやはり悲観的だ。米国の民間経済分析機関であるカンファレンスボードは、中国の成長率が2014~2018年には平均5.5%、2019~2025年には平均3.7%に転落するだろうという展望まで出している。低賃金・海外依存の技術・集約的な投資を通した先進国追跡戦略が限界にきたということだ。さらに中国は依然として停滞している不動産市場、不足した雇用、物価上昇率の鈍化といった懸案のほかにも地方政府の財政改革、国営企業の民営化など緊急な構造改革の課題が山積している。中国経済が岐路に立っているという兆候が明らかだ。