韓国の経常収支、35カ月連続の黒字…ウォン高を懸念
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.03 08:17
韓国の経常収支が35カ月連続で黒字となった。韓国銀行(韓銀)は今年1月の経常黒字を69億4000万ドル(約7兆6400億ウォン)と2日、発表した。前年同月(33億2000万ドル)の倍以上で、2012年3月から黒字が続いている。過去最長黒字38カ月(1986年6月-89年7月)まであと3カ月となった。
経常収支は一国が商品・サービス・配当・利子取引で生じた黒字と赤字で算出する。韓国経済がそれだけ外貨を稼いだという意味だが、喜んでばかりはいられない。80年代の輸出好況期とは黒字の性格が違うからだ。韓銀の集計によると、今年1月の輸出額は前年同月比で10%減、輸入額は16.9%減となった。輸出より輸入が大幅に減少して表れる「不況型黒字」だ。ノ・チュンシク韓銀国際収支チーム長は「国際原油価格の下落が最も大きな影響を及ぼした」と説明した。原材料の価格が落ち、輸入金額が減ったという意味だ。市場の分析はもう少し冷静だ。ハイ投資証券のパク・サンヒョン首席研究員は「韓国の輸出景気にブレーキがかかっているのは否定できない」と述べた。