「静かな解決者」李丙ギ新任秘書室長…疎通・対日関係の解決に期待(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.03.02 10:37
国家情報院第1次長をつとめたソウル大国際大学院のチョン・オクヒョン招へい教授(59)は「三拍子をあまねく備えた人物」としながら「まず、対北朝・国際情勢・国内懸案など国政全般にわたり博学な知識を持っている。2番目に、親和力が優れている。3番目に、青瓦台勤務の経験があって内部事情に明るい。公職規律をしっかり把握するだろう」と評価した。「好むと好まざるとに関わらず感情をあまり表わさない。秘書として最適のキャラクター」といった。自身を前に出さないまま、すっきりとことを処理して「静かな解決者」と呼ばれることになる。
李新任室長が過去、盧泰愚(ノ・テウ)政権で青瓦台での経歴を積んだという点も重要な観戦ポイントだ。よく「軟弱」だと言われた盧泰愚政権だが、歴代政権の中で秘書室・内閣の運営に関して最も民主的だったという評価を受けている。実例として盧泰愚政権の初代イ・ヒョンジェ首相は全部署の次官を本人が直接任命した。韓国行政研究院のキム・チョンヘ研究員は2013年「大統領秘書室の機能と役割に関する研究」報告書で、歴代の青瓦台秘書室の運営を「権限集中型」と「権限委任型」に区分した。分析の結果、盧泰愚政権は権限委任で最も高い点数だった。キム研究員は「当時、君臨する大統領のイメージを払拭させなければならないという政治的計算もあったが、盧大統領のスタイル自体が政策決定権限をかなり下へと委任して、責任も共に付与する形だった」と分析した。チョン・オクヒョン教授は「そうした経験のためか、李新任室長は青瓦台運営の民主性について誰よりも信念が確かだ」と伝えた。