国家は独走、法は機能せず…韓国はまだ中世国家(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.20 17:29
1937年に済物浦(チェムルポ)で生まれた金容九(キム・ヨング)ソウル大名誉教授(77)は、現役の教授で最も年長者といっても過言でない。2001年5月のある日、筆者の研究室に本1冊が届いた。金容九教授が書いた朝鮮末の外交史だったが、講壇を離れる前に何かを整理をしているという印象を受けた。その整理作業が翰林(ハンリム)大翰林科学院院長として在職する今日まで続くとは全く予想できなかった。全30巻まで計画している「近代韓国外交文書」が金教授の陣頭指揮の下、着々と刊行されているところだ。韓国史学界の未開拓分野である「概念史」も金教授が始めた。懸案問題でメディアに姿を現したことがない白髪元老が初めてインタビューに応じた。それだけ韓国は緊迫した状況に直面している。
宋虎根(ソン・ホグン)ソウル大教授(社会科学)=韓国は今、対内・対外的に危機状況に直面している。対内的国家改造、対外的国際外交がきちんと推進されるべきだが、言葉ばかりで進展はない。セウォル号沈没事故でドレスデン宣言は死蔵の危機にあり、国家改造も甲午改革のように国民の支持なく一方的に行われるのではないか心配だ。19世紀末の朝鮮が直面した状況よりはるかに深刻だ。19世紀末の朝鮮の外交戦略と近代改革から他山の石を探す必要がある。最近報道された朝日協議から話を始めるのはどうだろうか。韓国は対北・対日関係で主導権を失った。このような難関をどう克服していくのか、本当に見通しがつかない。