韓国科学技術研究院、月探査ローバー試作品を公開(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.17 15:46
長方形の箱を2個くっつけたような2段分離型本体、6つの銀色のジュラルミン(航空機などに使われるアルミニウム合金)車輪…。韓国が2020年に月に送る探査ローバー(rover、移動型ロボット)の1次試作品が初めて公開された。韓国科学技術研究院(KIST)は月探査ローバーの基本性能を検証するための概念検証モデル(POC=Proof of Concept)と核心部品の固体潤滑ベアリング試作品を開発したと16日、明らかにした。
公開されたローバーは横50センチx縦70センチx高さ25センチ。本体の2つの部分がチェーン形態でつながり、地面の屈曲により自然に本体が曲がる。本体の壁面は軽くて丈夫なジュラルミンで作られ、残り部分には炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が使われた。6つの車輪は半径がそれぞれ約6.5センチと、本体の大きさに比べると大きい方だ。それだけローバーの高さが高くなり、大抵の砂利は避けずにそのまま乗り越えることができる。前・後の4輪は操向が可能な「ステアリングホイール」であり、真ん中の2輪は前・後進だけが可能な車輪。研究責任者のイ・ウソプ博士はこうしたローバーのデザインについて「月の極限環境に耐えられるよう設計の焦点を合わせた」と説明した。