【コラム】朴槿恵、これ以上出馬する選挙はない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.11 13:41
1年で6000万件の嘆願があふれ、訴える者が斧などを手にして抗議するほどなら悪い制度だ。それで保健福祉部が専門家たちで健保料賦課体系の改善企画団を作って1年半準備した。750万の地域加入世帯の80%である600万世帯の保険料が減って45万人の高所得者が保険料をより多く出すという改善案は、絶望を希望に変える救世主であった。ところが発表前日にこれという説明もなく白紙化された。
福祉部長官は「準備不足」を理由に挙げ、青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官は「長官が処理したこと」だと言ったが事実ではない。粗雑に進めた年末精算変更の後遺症で支持率が下がると青瓦台が事に先立ちおじけづいて長官を引き止めたというのが真実だ。よっぽどでなければ企画団長が「政府は改編の意志がない」と非難して辞任しただろうか。青瓦台は誤認した。世論は圧倒的に改編を支持し、政府は今年中に改善案を出すと言葉を変えた。国民の絶叫を冷遇した不通と無所信、嘘について責任を負う人もない。