「教師になったこと後悔」20%…韓国、OECDで1位(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.10 08:47
教べんをとって29年になるソウル江西区(カンソグ)S中学の数学教師キムさん(55)は最近、授業時間に当惑する経験をした。ある生徒が「先生が解く方式とは違うものを塾で教えられた」と話したのだ。キム教師は「そんな方法もあるが、このように解くのが定石」と説明した。数日後、該当生徒の母親が「子供に面と向かって非難してもいいのか」と電話をかけてきた。キム教師は「なぜ教師をしているのかと自己恥辱感におちいることが多い」と言ってため息をついた。
韓国社会において教職は安定性が高く、退職後の年金をもらえる羨望の職だ。それでも教師たちは「辞めたい」という言葉を頻繁に使いながら生きている。実際に教師になったことを後悔しているという教師の割合が、経済協力開発機構(OECD)加盟国34カ国中で最も高いことが分かった。今回の結果は、ヤン・ジョンホ成均館(ソンギュングァン)大学教育学科教授がOECDの「2013年教授・学習国際調査(TALIS:Teaching and Learning International Survey 2013)」を基に加盟国の中学校教師10万5000人余りを分析したものだ。後悔しているという教師の割合は韓国が20.1%で最も高かった。加盟国平均(9.5%)を大きく上回った。「再び職業を選ぶとすれば教師にはなりたくない」という回答者の割合でも韓国は36.6%で加盟国平均(22.4%)よりも高かった。