【コラム】「中国ボーナス」を得続けるには韓中FTAを生かせ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.09 11:19
2008年の金融危機により引き起こされた世界経済環境悪化の中で韓国経済をそれでも持ち堪えさせた象徴的なブランドが3つある。まず「ギャラクシー」を挙げなければならないところだ。「スマートフォンを開発したのはアップルだが、最も多く稼いだのは韓国企業」という話が出るほどだ。2番目の象徴ブランドは「HYUNDAI」だ。現代・起亜自動車は危機に屈しない果敢な投資により世界市場でシェアを6%台から9%台まで引き上げた。温もりは関連部品メーカーに広がった。3つ目のブランドには「游客(中国人観光客)」を挙げたい。中国人観光客が本格的に韓国に押し寄せ始めたのは2008年からだった。
中国市場の役割が大きかった。いまは苦戦しているというが、サムスンは一時20%を超えるシェアで世界最大規模の中国スマートフォン市場を主導した。現代自動車の場合、世界販売の約22%(昨年約176万台)を中国で売る。韓国観光公社によると昨年は613万人の中国人観光客が韓国を訪れ、彼らによる生産誘発額は18兆6000億ウォン(約2兆107億円)に達した。雇用創出効果も34万人に達した。中国に“食い扶持”を見つけたという話だ。そこで出てきた言葉が「中国ボーナス」だ。