【コラム】1兆1000億ドルの資金が中国から抜け出す恐れ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.09 09:58
中国がお金の扉をさらに開いた。先週中国人民銀行が電撃的に預金準備率を0.5ポイント引き下げた。人民銀行が信用(負債)バブルを懸念してためらっていた措置だ。製造業の景気の流れが良くないという傍証だ。ユーロ圏の量的緩和に対応する必要もあったようだ。
理由がどうであれ中国は負債を通じた成長エンジンを再び稼動することにした。とてもなじみのある戦略だ。中国は2007年から昨年末まで国内総生産(GDP)を7兆ドルほど増やした。その間に公共と民間の負債は21兆ドル増えた。GDPを1ドル増やすために3ドルの負債を抱えた格好だ。英フィナンシャルタイムズが、「中国がいつかは負債のために危機を迎えかねない」と警告してきた理由だ。