「政治路線」を走る湖南KTX=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.07 10:26
4月に開通する湖南(ホナム)高速鉄道は西大田(ソデジョン)駅を通らない。国土交通部は湖南高速鉄道運営計画を発表し、「新線(五松-公州-益山)を通過するKTXだけが湖南高速鉄道」と6日、正式命名した。とはいえ、ソウル龍山(ヨンサン)を出発して西大田駅を通過するKTXがなくなるわけではない。一日(週末基準)18便だ。ソン・ビョンソク鉄道局長は「湖南高速鉄道の建設の趣旨を尊重しながら乗客の需要を同時に考慮した措置」とし「湖南と忠清(チュンチョン)の双方にプラスとなる妙案を出すのに苦心した」と述べた。
このような政府の発表案に対し、湖南と大田(テジョン)・忠南(チュンナム)地域では反応が分かれた。西大田駅経由を要求してきた大田・忠南地域は、地方自治団体の首長を中心に集団で反発した。権善宅(クォン・ソンテク)大田市長は「忠清と湖南の共生発展を阻害する」と批判した。一方、湖南地域は歓迎する雰囲気だ。専門家は「国土部が鉄道運営の合理性より、“朝三暮四”式に政治的な考慮を優先した」と指摘した。湖南の世論を意識して新線に湖南線という名称を付け、従来の線は西大田駅を通過し、益山(イクサン)で連結を切った。また、大田・忠清の世論を念頭に置いて従来の線には18便残した。
問題は、国土部のこうした政治的な考慮により、利用者の便宜や鉄道の体系的運営は後まわしにされたという点だ。