【社説】40・50代に明日がない…自営業からも押し出される=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.30 09:52
退職を控えた韓国のサラリーマンが退職した先輩から真っ先に聞く忠告は「生半可な起業は絶対にするな」という言葉だろう。むしろ金を使いきって健康を害してしまうのが常だということだ。自営業の危機は何も昨日今日のことではない。起業後1年以内に5カ所のうち1カ所が潰れ、5年過ぎれば10カ所のうち7カ所が廃業する。自営業を営むことがこのように難しいのは、低出産・高齢化にベビーブーム世代の引退が重なった結果だ。市場は縮小しているのに参入者は多いためだ。
新たに起業する者よりも廃業する者のほうが多いという統計まで出てきた。最も多く廃業するのは従来の50代から40代へと低年齢化しているという結果まで現れた。現代経済研究院によると、2013年に廃業した自営業者は66万人だった。半面、新規起業者は58万人にとどまった。自営業退出者が参入者を超過する「逆転現象」が現れたのだ。自営業をやめた2人中1人(45%)は40台だった。経済の軸を担っている40代が自営業者廃業の中心にいるということだ。韓国経済の活力がそれだけ落ちて産業現場の雇用不足がさらに深刻化したという意味だ。