サッカー韓国代表がアジアカップの決勝で豪州と対戦する。豪州は２７日、ニューカッスルでアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）と準決勝を行い、２－０で勝利した。前日イラクを退けて決勝進出を決めた韓国は３１日午後６時、シドニーで豪州と優勝をかけて対戦する。

韓国は１７日、Ａ組グループリーグ第３戦で豪州を１－０で破り、組１位（３勝）となった。しかしシュティーリケ監督はイラクと準決勝を終えた後、「グループリーグと決勝戦は違う。徹底的に準備しなければいけない」と強調した。

豪州は韓国とのグループリーグ第３戦では１．５軍の選手で先発メンバーを構成した。すでにグループリーグ２勝で韓国とともに８強入りを決めていた豪州は、体力を温存するために主力選手を休ませた。韓国に先制点を奪われた後、ティム・ケーヒル（３６、ニューヨーク・レッドブルズ）ら主力ＦＷを投入したが、勝負を覆すことはできなかった。

準々決勝で中国を２－０で降した豪州は、準決勝でも序盤にＵＡＥの意欲を失わせた。前半３分、中央ＤＦトレント・セインズベリー（２３、ズウォレ）がＣＫを頭で合わせて先制ゴールを入れた。続いて前半１４分、左ＤＦジェイソン・デビッドソン（２４、ウェスト・ブロムウィッチ）がペナルティーエリア内から左足で２点目を決めた。豪州は準決勝までの５試合で１０選手が１２ゴールを決め、チーム得点１位。

豪州はこの日の後半、主力ＦＷのケーヒルとロビー・クルーズ（２７、レバークーゼン）を抜き、韓国との決勝戦に備えた。

２０１１年カタールアジアカップの決勝で日本に敗れた豪州のポステコグルー監督（５０）は「４年前の敗戦で多くのことを学んだ。今回つかんだチャンスを逃さない」と話した。ニューカッスルで豪州－ＵＡＥ戦を観戦したシュティーリケ監督は「豪州が上がってきたからといって悩む理由はない。我々がこれまでしてきたことをすればいい」と話した。

一方、チャ・ドゥリ（３５）の父・車範根（チャ・ボムグン）元韓国代表監督（６２）も豪州－ＵＡＥの準決勝を視察した。車元監督はチャ・ドゥリがアジアカップ直後に代表を引退する意向を明らかにしたことに関し、「息子の判断に任せる。本人の考えを尊重するしかない」と述べた。