失敗を共有しよう=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.29 15:57
日本でも失敗学はますます注目されている。バブル経済崩壊後、適切な突破口を見出せないまま産業全般にわたって問題点が続出すると、なぜこのように多くの失敗が起きるのか研究し始めたのだ。研究が進展しながら失敗の知識を資産化する作業もかなり先行している。最初から政府が積極的に乗り出した。文部科学省は2005年「失敗知識活用研究会」を発足させて傘下の科学技術振興機構(JST)を通じ「失敗知識データ整備事業」に着手した。これによって失敗事例100件を選んだ。ここには自動車・鉄道・原子力・ロケット・建設をはじめとする日本の代表的な産業が経験した失敗の歴史がそっくり含まれている。失敗の原因・対処・活用方法を詳細に記録して、関連分野で挑戦する企業がこれを反面教師にして同じ失敗を避けられるようにした。
米国のシリコンバレーは「失敗バレー」というほどに数え切れない多くの失敗を量産している所だ。しかし失敗経験が無駄にならず全て資産化される。シリコンバレーは2008年から「FailCon」と呼ばれる「失敗カンファレンス」を毎年開いている。創業者が集まり、自身の失敗談を共有しながら「こんなふうにするな」という話を交わす。会議のモットーは「失敗を抱いて成功を作ろう」だ。高麗(コリョ)大学経済学科のキム・ドンウォン招へい教授は「米国でベンチャー企業が資金を確保する確率が1%、資金をもらった企業が製品化に成功する確率が1%、これらの中でナスダックに上場する確率が1%」として「結局は、数多くの失敗の末に成功が出てくるもの」と話した。
失敗を共有しう=韓国(1)