【コラム】逆に進む派生商品規制と世界経済の今後=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.18 09:31
先週、米国議会が論争の末、新年予算案を通過させ、原油価格は60ドルを割った(WTI基準)。
ともに韓国の立場ではひとまず歓迎できることだ。しかし深く考えると、この2つの事件は世界経済の今後がどれほど不安かを象徴している。まず原油価格問題を見てみよう。過去15年間、原油価格は大きく値上がりした。2008年の世界金融危機直前、原油価格は1バレルあたり140ドルを超えていた。1990年代末に11ドルまで落ちたが、12倍以上も上がったのだ。しかし金融危機を迎えると1バレルあたり40ドル以下、すなわち3分の1以下に落ちた。実物経済がやや回復すると、原油価格はまた2、3倍上がり、2010年末から2014年夏までは80ドルから120ドルの間を行き来した。そして突然60ドル以下に落ちたのだ。