【中央時評】BH牧場の決闘、その後=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.08 11:58
何と言うべきか。よくできた興味深い政治ドラマの1つを見ているようだ。「BH〔青瓦台(チョンワデ、大統領府)〕牧場の決闘」と呼べるような権力内部の2つの勢力争いが政局を揺るがしている。実体的な真実は検察の捜査が進められるだけに結果を見守るべきだが、誰かが政治的に死ななければ終わらない戦いのようだ。だが、いかなる方法で落ち着こうが結局、最大の被害者は朴槿恵(パク・クネ)大統領になるほかはない。
12年ぶりに国会予算案が適時に処理されながら、本格的に年金改革や経済回復など重要な国政課題に大統領が力を注ぐべき状況で、こうしたあきれた問題が出てきてしまった。朴大統領の5年単任任期中で最も「安らかな」環境で仕事が出来る時期がこれから来年の中盤程度までという点を考えれば、この混乱のタイミングは非常に残念だ。それまで色々な試行錯誤をたどりながら国政運営の経験も積み重ね、選挙など政治行事から自由になるので朴槿恵政権がせっかく右往左往せずに仕事に専念できる条件がそろうからだ。来年の後半になればその翌年の総選挙を控えて政界が揺れ始めるために、今のような気楽な状況だけではないだろう。