【社説】北方進出を阻止する5・24措置の全面解除を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.29 13:07
シベリア産有煙炭を積んだ中国貨物船が一昨日、北朝鮮羅津(ナジン)港を出発し、今日未明に浦項(ポハン)に到着した。南北(韓国・北朝鮮)とロシアの3カ国間の物流協力事業である羅津・ハサン・プロジェクトの最初の試験事業だ。このプロジェクトは、北朝鮮の自由貿易港である羅津とロシアのハサンをつなぐ54キロの鉄道を補修し、羅津港3号埠頭を現代化する2つの事業を軸としている。
北朝鮮とロシアは2008年に合弁会社を設立して工事に着手し、鉄道の補修と埠頭の現代化作業を最近完了した。5・24措置のため北朝鮮に直接投資する道がふさがれている韓国企業は、朝ロ合弁会社のロシア側の持ち株の一部を引き受ける形で事業参加を推進してきた。間接投資方式ではあるが、現金が北朝鮮に入るという点で5・24措置違反という声が出てくるしかない。にもかかわらず政府が羅津・ハサン・プロジェクトを5・24措置の例外と認めたのは、朴槿恵(パク・クネ)大統領が推進する「ユーラシア・イニシアチブ」の看板事業であると同時に、韓半島(朝鮮半島)の未来に大きな意味を持つ事業と見ているからだろう。