【中央時評】「ユーラシア構想」が歴史に残るには=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.01 10:46
状況が難しいほど必要なのは枠を崩す創意的なアイデアだ。今回の会議で出たいくつかの提案がそうだ。その一つは、まず容易で小さなプロジェクトから始め、信頼を築いてからより大きなプロジェクトにつなげようという提案だった。また、北朝鮮を含む多者的接近が先に行われるべきだという見解も提起された。朴槿恵政権が羅津(ナジン)-ハサン鉄道の連結のために注力している南北露の3角協力が高い評価を受けた理由だ。
営農分野協力も大きな潜在力を持つ。現在、沿海州地域に進出している韓国営農企業は計12社だが、どこも良質の労働力確保と生産性増大、販路の開拓に苦労している。特に雇用者の93%がロシア人だが、現地の高齢化、離農のため深刻な問題に直面している。北朝鮮住民の農機械教育を支援し、北朝鮮住民を雇用すれば、人件費の節減と生産性の向上に大きく寄与すると予想される。給与を穀物で支給してもよいというのが北朝鮮側の立場であるため、販路の開拓も期待できる。こうした類型の協力こそ、南北間の信頼構築にも大きく役立つだろう。