【コラム】東アジア、武器よさらば=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.24 10:31
今月中旬に中国・北京で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)総会で、米国と中国は気候変動対応問題での協力を約束した。これは東アジア地域で緊張が高まっている中で、建設的な未来像、希望を見せた。しかしAPECでの楽観的な演説と宣言にもかかわらず、多くの専門家は依然として東アジア地域の未来を懸念している。韓日中3カ国間には領土紛争、歴史問題、そして資源問題などが葛藤の根源として存在し、これをめぐる勢力均衡問題と軍事費支出の急増は深刻な様相となっている。東アジアの安保の矛盾は誰にもプラスにならないという点で悲劇的だ。ところが平和のための案がまだ存在するという点で希望は残っている。
東アジアの平和の議論の出発点はこの地域のエリートの覚醒だ。現在、東アジア地域のエリートは戦争の惨状の経験がなかったり、戦争を防ぐべきだという教育を十分に受けていない。東アジアで危険で不必要な葛藤が深まる背景の一つだ。今日のアジアは第1次世界大戦直前の欧州と似ているという点で嘆かわしい。欧州の国々は帝国主義時代の矛盾が最大化した世界大戦を2回も経験し、数千万人の生命が殺害される場面を目撃し、核戦争がどれほど恐ろしいかを認識した後、1970年代になって戦争予防のための協議に入った。