【社説】全国民が利用するペンションが安全死角地帯だったとは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.17 16:39
全羅南道潭陽郡大徳面梅山里(チョンラナムド・タミャングン・テドンミョン・メサンニ)のあるペンションで15日午後9時40分ごろ火災が発生し、4人の死亡者と6人の負傷者が出た。悲劇的なセウォル号惨事以後も韓国社会に安全に関する意識やシステムが少しも変わっていないことを赤裸々に見せた。先月17日、京畿道城南(キョンギド・ソンナム)で発生した板橋(パンギョ)換気口崩壊事故と同様、変わらぬ安全不感症が起こしたもう1つの人災だ。真っ黒に焼けた事故現場と同じぐらい、これを眺める国民の胸も真黒に焼けている。最近、野外レジャー熱風で需要が爆発的に増加しているペンションは、今回の事故でもう1つの安全死角地帯であることが露呈した。
事故が起きたバーベキュー場は火を扱って料理をする所なのに、床は木、壁はサンドイッチパネルと木でできていた。天井はススキをたばねて屋根のようにのせていた。このように火災に脆弱な材質でバーベキュー場を作ったというからあきれる。炭火についた火を消そうと誰かが火鉢に水を注いだ瞬間、火がススキでできた天井に燃え移ったという。スプリンクラーのような火災安全施設は最初からなかった。その上50平方メートルサイズのバーベキュー場は建築物台帳にもない違法施設だった。一定規模以下のペンションのために地方自治体の安全点検対象でもなく、消防署は不定期的に消防施設の点検だけしてきたが、こうした施設に何の指摘もしなかったというからあきれ返る。