【コラム】韓日関係、民間交流が重要だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.14 09:09
朴槿恵(パク・クネ)外交が、韓日首脳会談という罠にはまった。思わしくない両国関係が、首脳会談1回で良くなるものと見る人が少なくないようだ。ずっと冷遇しようとすれば「日中首脳会談まで行われているのに、北東アジアでいじめにあう」という批判があふれる。突然会談に出て行くのもそうだ。会談の条件として「過去の歴史の傷を癒すための誠意ある努力が必要だ」と朴槿恵大統領が公言したのは1度や2度ではない。
朴大統領には、「尾生之信」の故事がついて回る。昔、魯の国の尾生という者が橋の下で恋人に会う約束をして、豪雨で川の水があふれてもそこから離れずに溺死したというエピソードだ。2010年李明博(イ・ミョンバク)政権が出した世宗(セジョン)市修正案に彼女が反発すると鄭夢準(チョン・モンジュン)党代表がとがめて引用した故事だ。すると彼女は「尾生は死んだが手本になったし、恋人は一生辛い思いをして生きた」と言ってはね返した。そんな朴大統領が、慰安婦強制動員を否定する安倍晋三首相との首脳会談に出るわけがない。早急な首脳会談を促した専門家たちも、今は「安倍首相がレッドラインを超えて水の泡になった」とため息をつく。