【社説】韓中FTA妥結、13億人の中国市場に未来がかかる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.11 11:35
韓国と中国間の自由貿易協定(FTA)が昨日、電撃的に妥結した。韓中FTAは農産物の開放を最小化するなど多少低い水準で妥結したが、大変な交易規模と近い距離、政治・外交・安保の比重などを考慮すれば、これまで妥結したどんなFTAよりも大きな影響と衝撃を韓国にもたらすものと見られる。13億人の中国市場は、韓国経済を飲み込むブラックホールにも、韓国経済を回復させる名薬にもなりうる。どのように扱うかによって韓国の未来が変わる可能性があるということだ。
韓中FTAは両国双方にとって大きなチャンスだ。やはり焦点は経済だ。韓国の立場としては何より13億人の中国の内需市場が開かれるということが最も大きな意味だ。これをうまく活用すれば韓国の内需市場の限界を克服するのはもちろん、低成長の沼に落ちた韓国経済を一段階さらに飛躍させられるはずだ。中国の立場としては、韓国との交易拡大にともなう経済的利益のほかに、アジア地域で米国に対抗して経済覇権を強化する足がかりをつくったという意味がある。中国は、米国の環太平洋経済連携協定(TPP)に対抗して推進中の東アジア包括的経済連携(RCEP)で韓中FTAをテコとして活用する可能性が大きい。