広告韓流、中国人の心もつかむ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.07 16:17
◆メッセージは中国式、表現は韓国式=差別化のために第一企画は、中国特有の理解中心の広告ではない韓国式の感性的なアプローチも活用した。花瓶を互いに自分が割ったと友人をかばう子供、倒れた郵便配達人を助ける子供たちのように穏やかな感動を伝える中国のチョコパイ広告が代表的だ。だが広告のメッセージだけは韓国のように「情」ではなく中国人が重視する「仁」でとらえた。CJプルコギヤンニョムの場合も韓国では「やわらかくて淡泊な沙里院(サリウォン=自然の甘みを生かした味付けの代名詞)式薬味」をコンセプトにしたが、共稼ぎ主婦が大部分でプルコギ薬味をさまざまな料理に使う中国では「忙しいママが心を込めて作る万能薬味」をメッセージに決めた。魚の形の菓子「コレパブ(クジラのご飯)」の広告は、韓国と違い中国人口の60%以上が海を見られない内陸に住んでいるという点に着眼した。「海=神秘と冒険」のイメージが強いという点を考慮して、広告メッセージも「コレパブ食べて勇気を持とう」に決めた。
◆デジタルで勝負せよ=K-POPのプロモーションビデオを広告に活用する方法も差別化に利用したが「韓国出身」として最も大きな競争力は情報技術(IT)に強いという点だ。第一企画が今年の広告祭をさらった作品も、中国現地企業の伊利牛乳のスマートフォン公益キャンペーンだった。親に電話をかけるとスマートフォンの画面が解除される「親孝行アプリ」を作った。子供と離れて1人暮らしの高齢者が急増している中国社会を反映したのだ。「温かい感動を与える」という評価とともにダウンロード数が10万回を超えた。