朴大統領「米国の保護貿易主義の動向に懸念」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.23 09:39
朴槿恵(パク・クネ)大統領が22日、ペニー・プリツカー米国商務長官と会った席で、米国政府が韓国産の油田用鋼管(OCTG、原油などの生産に使われる高強度鋼鉄管)に反ダンピング決定を下したことに対して懸念を表明した。米国国際貿易委員会(ITC)は今年8月、油田用鋼管の輸入が急増すると韓国産に対して反ダンピング(自国産業保護を目的に輸入品に高率の関税を賦課する規制)決定を下した。しかし、韓国鋼管業界は今年2月、米商務部が「無嫌疑予備判定」を下していたのにITCが反ダンピング決定をしたのは違法的判定だと反発している。
朴大統領は面談で反ダンピング決定を取り上げて「韓国企業が保護貿易主義の動向に懸念を示しているため、関心をお願いしたい」と話した。「韓国と米国は主要20カ国(G20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)等で保護貿易主義の凍結宣言を引き出すなど、自由貿易拡散のために協調している」と強調することもした。