営業益は半減、信用等級も下落…韓国ポスコの「失われた5年」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.29 10:04
粗鋼生産3313万トン、売上額41兆7420億ウォン(約4兆322億円)、営業利益7兆1730億ウォン。2009年1月15日、ポスコ理事会で発表された連結財務諸表基準2008年経営成績表だ。米国発の金融危機の兆しが見え始めた頃だったが、ポスコはどうだと言わんばかりに史上最大実績を出した。そして政界外圧疑惑に苦しめられたイ・グテク(67)当時会長は、まさにその理事会で辞退意思を明らかにした。
その年の3月、株主総会で後任会長に選任された鄭俊陽(チョン・ジュンヤン)会長(65)は前任者が譲った強固な蔵の鍵を手に握り、華やかに出発した。だが、鄭会長の辞退により来年3月に新たに選任されるポスコの新会長は鄭会長と全く違った境遇で組織を作り出さなければならない状況だ。彼が渡されるのは、悪化した財務諸表と墜落した信用等級、崩れた規律だけだからだ。