韓国KT、9億人が利用するアジア海底ケーブルを管理(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.22 13:36
2014国際電気通信連合(ITU)全権委員会議開幕2日目、KTが世界最大規模の海底通信網運用を宣言した。KTは21日、釜山市海雲台区(プサンシ・ヘウンデグ)のKT釜山国際センターでアジア太平洋地域国際海底通信網を運用する統合管制センター、「APG NOC」(Asia Pacific Gateway Network Operation Center)開所式を行った。
この統合管制センターは韓国と中国、日本、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールのアジア9カ国を連結する総延長1万1000キロメートルの国際海底光ケーブル運用を総括することになる。平常時の海底通信網運用だけでなく障害が発生した時に回線を復旧するなど危機対応の役割を主導的に担うことになる。韓国が北東アジアの通信ハブに浮上することになるという意味だ。
KTの黄昌圭(ファン・チャンギュ)会長は、「アジア太平洋地域の国際海底通信網の統合管制センターを運営するということは管制の危機状況で最後の決定権を韓国が持つということを意味する。韓国が北東アジアの通信ハブとしての位置を確立し世界での情報通信技術(ICT)の位置づけをより高められるよう最高の競争力を見せたい」と話した。
KTはこれに先立ちチャイナモバイルをはじめとする中国国営通信3社、日本のNTT、シンガポールのスターハブ、米国のフェイスブックなど13社とコンソーシアムを構成し最大水深6000メートルの海底に総延長1万1000キロメートルの国際海底光ケーブルを構築し、9カ国をつなぐAPG事業を進めてきた。早ければ来年7月に工事が最終完了する。統合管制センターは国際海底光ケーブルを商用稼動する前に開所し試験運用に入る。
APGは最近北東アジアを中心に急増するインターネット需要を解決するための核心手段だ。市場調査機関のインターネットワールドスタッツによると、昨年末のAPG9カ国のインターネット加入者規模は9億人だ。アジア全体で13億人の加入者のうち69%、世界28億人の加入者の32%に達する数だ。APG構築で北東アジアのインターネットユーザーが使う多様なコンテンツと情報をやりとりする新たな道が開かれたわけだ。
APGは既存の海底ケーブルに比べ2倍以上速度が速く伝送容量も38.4Tbpsに達する。500万人が同時に高画質(HD)映像を視聴でき、容量700メガバイトの映画を1秒に7000本も伝送することができる。
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