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【中央時評】THAADと小国・大国論…霧の中の韓中関係(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.20 11:37
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激論の渦中に筆者が感じた事実のひとつは、THAAD問題に対する韓国政府のより明確な立場表明が必要という点だ。これまで国防部はこの武器システムの配置と関連し米国が公式に要請してきたものはないとの立場を堅持し、安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使もやはり最近の国政監査で、「協議したことはあるが配置問題自体に対しては全く議論したことがない」と明らかにしている。これに対し米国防総省はTHAADの平沢配置を既定事実化する雰囲気だ。食い違うあいまいな態度が中国側の疑惑ばかりを増幅させる局面だ。これ以上時間稼ぎの弥縫策で持ち堪えられる段階は過ぎ去ってしまったのだ。むしろ配置の有無を明確にし理解を求めることが賢明な選択といえる。

「小国・大国」論争でも同じだ。中国の浮上はいまやフィクションではなく現実だ。60年間に韓国が米国の支援で平和と繁栄を享受したとするならば、次の60年は中国が韓国の命運を左右することもありうる。中国の浮上に便乗しようという話ではない。以前の慣性だけを追って同盟にばかり集中する外交が災難として返ってくるかも知れない状況が作られたいま、一層バランスが取れた認識と賢明な強大国外交が必要という話だ。冷戦時期の敵対的な対中認識や1990年代初めの根拠のない優越感では国益に何の役にも立たない。

 
中国もまた、より謙遜し慎重な姿勢を見せる必要がある。韓国側のだれも事大字小や朝貢と冊封に象徴される過去の両国間の歴史関係を否定できない。しかし近代国家の主権概念が普遍化した現時点で「大国論」を言い立てるのは多分に時代錯誤的だ。経済力や軍事力のような国力だけで隣人の心をつかむことができないことは習近平主席本人が強調したことでもある。彼の話の通りに隣人と親和し心を尽くすと同時に恩恵を施し寛容する姿勢を見せるという「親誠恵容」のリーダーシップが表面化する時だけ可能なことだ。かつて毛沢東と周恩来のような政治指導者が警告したことがあるが、中国は「大国論の誘惑と傲慢」から抜け出さなければならない。

激しい論争が行き来する間、明確に感じたことは韓国と中国の間の相互認識や政策の間隙が思ったよりはるかに大きいという事実だった。その間隙をどのように狭めていくべきか悩みが続いたが妙手は霧の中のように簡単に思いつかなかった。互いに近づくほど進む道はますます遠ざかる韓中関係の迷路だ。

文正仁(ムン・ジョンイン)・延世(ヨンセ)大学政治学教授


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