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【社説】また人災…恥ずかしい惨事共和国=韓国

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.19 13:03
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週末を控えた金曜日の夕方、帰り道でまた再びあきれ返る事故が広がった。17日夕方、京畿道城南(キョンギド・ソンナム)の板橋(パンギョ)テクノバレー野外広場で開かれた公演の途中、近隣の地下駐車場換気口のふたが崩落し、その上に立っていた観覧客がビル4階の高さに相当する18.7メートル下に転落、16人が死亡した。換気口を覆っていた格子状の金網8個のうち3個が人々の荷重に耐えられず崩れてむごい事故が起きた。

セウォル号沈没事故後に「安全な大韓民国」を叫んでわずか6カ月で発生した大型惨事のニュースに市民は不安とうろたえを簡単に鎮められずにいる。インターネット空間では「2月に慶州(キョンジュ)のリゾートで屋根が崩落したが今度は換気口か」「いったい韓国で安全なところはどこなのか」という嘆きが飛び交っている。

 
外信も、「セウォル号の余波がまだ冷めやらない韓国で再び大型安全事故が発生した。関連法規定の不在と緩い処罰、安全を無視する経済的利益優先主義などでこうした事故が相次いでいる」と指摘した。

問題のなかった換気口のふたがあえなく崩落した今回の事故は典型的な人災だった。大勢が集まる野外公演に対する安全規定が不備な上に換気口もやはり法的な設置基準や管理規定がなかった。その上安全要員をしっかり配置しなかった主宰側の安易な安全管理に「まさか事故が起きるだろうか」という観覧客の安全不感症まで重なった。

一般広場と同じ野外空間は施設ではないという理由で公演安全管理対象から除外されてきた。また、換気口区域は安全規定がないという理由で関係当局の点検をしっかりと受けない法的死角地帯として残っていた。

人気歌手の招請には多額の金をつぎ込みながらも安全はおろそかにした韓国社会の二重的形態も相変わらずだった。大規模聴衆が集まる公演現場に消防車や救急車はもちろん安全フェンスひとつまともに備えておかないお粗末な管理が今回も繰り返された。

これら全て政府が公言してきた「安全な国」とはほど遠い姿だ。事故後夜中にあたふたと展示性の安全閣僚対策会議を開くかと思えば、いまになって地下鉄の換気口一斉点検に出るのもやはりセウォル号事故前と全く変わっていない風景だ。

もちろん事故はいつどこで起きるのか予測は難しい。だが、後進国型の惨事を防ぐための社会安全インフラは高くなった韓国の社会水準と基準を考慮すればすでに備えておかなければならないものではなかったか。できないなら部門別に安全管理規定がない所を捜し出せという新しい規定でも作るべきだ。

人が多い所に行く時に安らかさと楽しさの代わりに常に緊張していなければならない社会は正常でない。

セウォル号事故後に政争にばかりしがみついてきた政界も反省しなければならない。安全な社会のための規定を整備し制度を作るのに与野党に違いはない。究極的には国民ひとりひとりが確固とした安全意識を持つことが重要だ。国民が無関心なら政府も政界も安全に気を遣わない。(中央SUNDAY第397号)



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