【社説】セウォル号惨事から半年、政争のなか安全は後退
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.16 07:55
セウォル号惨事から6カ月。短くないこの期間を通過してきた大韓民国号の路程は惨憺たるものだった。294人が死亡し、10人は依然として行方不明のこの事故ほど悲惨なものはない。全国が悲しみを共感し、安全な社会を作るために力を合わせるべき時期に、葛藤と分裂を深め、安全な社会のための青写真一つ描き出せないというどうしようもないレベルを表した現実はよりいっそう悲惨だ。
事故は100%人災だった。利益に目がくらんだ船会社は老朽船に無理な増改築で復原性が落ちた「運航してはならぬ船」を海に浮かべ、船員は無責任で、貨物の積載と固縛を徹底しないなど、総体的な安全不感症を露出した。事故に対応する安全システムは問題だらけだった。航路を統制する珍島沿岸海上交通センター(VTS)は怠惰だった。救助に行った海洋警察はひどかった。事故現場の海洋警察の艦艇は積極的な救助活動をしなかった。