【コラム】成長諦念論を警戒する=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.08 10:02
崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済チームが発足して2カ月が過ぎたが、景気は依然として回復の兆しが見えない。低成長・低物価基調が続く中、株価までが下落した。旅客船セウォル号沈没事故の余波と国会の長期空転で投資と消費が依然として振るわない中、対外条件までが悪化し、輸出まで減少する危機を迎えている。ユーロ圏の景気低迷は世界経済に影を落とし、スーパードルと円安が合作した不安定な国際金融市場は新興国を揺るがしている。内外に景気回復の足かせが数多く生じている状況だ。
こうした中、成長諦念論が出てきている。経済成長率を回復させるのは無理なことではという懐疑論だ。発足から2カ月しか経っていない崔ギョン煥経済チームとしては、あまりにも早い判断だと悔しく思うかもしれない。しかし朴槿恵(パク・クネ)政権発足後1年半を空しく過ごし、李明博(イ・ミョンバク)政権から見るとグローバル金融危機以降4年間沈滞が続いているため、疲れる時期にきている。経済を回復させると言い出して長い時間が経過したが、まだ沈滞から抜け出せないため、経済の回復を待ち続けてきた国民の立場では疲労感も積もるだけ積もった。