アベノミクス、「悪い円安」で景気回復は順調に進まず(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.07 14:36
世界経済が揺れている。米国経済が回復に向かうと、むしろ衝撃波が強まった。エマージングマーケットなどに投資されたドルが米国経済の回復を受けて本国に回帰する動きを見せ、世界金融市場は混沌に陥った。デフレ脱却に注力する日本は構造改革というアベノミクスの第3の矢が標的に飛んでいく前に、消費税増税に足かせをはめられた局面だ。欧州はデフレに向かうのではという懸念が強まるほど経済が活力を失っている。中国政府は今年7.5%の経済成長を実現できると主張するが、不動産価格の急落危機などで薄氷の上を歩く状況だ。
日本経済が一喜一憂を繰り返している。今年1-3月期の実質国内総生産(GDP)成長率は6.0%(年率)に達したが、4-6月期には-7.1%に急落した。4月に消費税率を5%から8%に引き上げたという理由が大きいが、そうだとしても日本経済が順調に回復するとは考えにくい。日本円は8月初め1ドル=102円前後で推移していたが、2カ月足らずで1ドル=110円台に迫っている。日本経済の変動性が非常に大きくなった。アベノミクスに対する評価も分かれている。