<南北仁川会談>北の権力核心3人の12時間訪問…残る謎
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.06 10:47
黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長一行の仁川訪問は破格だった。前例のない北朝鮮総政治局長の訪問だが、彼に随行したのも権力核心の実力者である労働党の崔竜海(チェ・ヨンヘ)・金養建(キム・ヤンゴン)秘書だった。韓国側関係者との面談はほとんど非公開で行われた。韓国政府も具体的な対話内容だけでなく、朴槿恵(パク・クネ)大統領との面会が実現しなかった詳しい背景などに対しては口を閉ざしている。政府の説明にもかかわらず、いくつかの疑問点が残る。
(1)南北の対話チャネル復元だけ議論したのか=黄炳瑞総政治局長一行は鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相と金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長らと、ティータイム(19分)、昼食会談(1時間40分)、首相面談(14分)の2時間13分間にわたって会った。それでも結果は「10月末~11月初めに高位級(次官級)接触を再開する」というものひとつだけだった。同席した金奎顕(キム・ギュヒョン)安保室第1次長が首席代表(北朝鮮は元東淵党副部長)を務める南北当局間の対話チャンネルを復元する議論だけして戻ったというのは納得しがたいという話が出ている。