南北首脳が間接対話…「この機会を逃せば北が攻勢に転換も」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.06 07:59
4日、韓国代表団との会談で向かい合って座った北朝鮮の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長(65)はずっと指をいじっていた。テーブルの下だったため見えにくかったが、焦りを感じているのは歴然だった。張成沢(チャン・ソンテク)処刑(昨年12月)のような波風を乗り越え、金正恩(キム・ジョンウン)体制でナンバー2となった老練さとはやや距離がある姿だった。
このような光景は権力上位3人を仁川アジア競技大会の閉会式に総出動させるサプライズショーを行った北朝鮮の差し迫った内部事情をよく表している。軌道を外れた北朝鮮の対南政策はその間、軍と党の間でずれが生じ、統制力を失ったりした。南北代表団が会ったこの日の朝にも、平壌(ピョンヤン)労働新聞には朴槿恵(パク・クネ)大統領を「傀儡執権者」と誹謗する表現が見られた。にもかかわらず、3人の韓国訪問にも多目的カードが隠されている。